“おとな世代”にお届けしたい、知って楽しむレシピ
頑張り過ぎず、暮らしの質を高めたい。
そんな“おとな世代”にお届けしたい、知って楽しむレシピをご紹介する「知るはおいしい!日々のごはん術」。今回のテーマは【米粉】です。実は小麦粉や片栗粉同様に使用でき、食感もよく、栄養価も高い…日々のごはん作りに活躍してくれる食材だということを、米粉マイスターの資格も持つフードコーディネーターの若木ふよ子さんに教えてもらいました。
フードコーディネーター
若木ふよ子さん
栄養士、製菓衛生師、米粉マイスターなど、食にまつわるさまざまな資格を持つ。レシピ考案をはじめ、料理教室などを通じて、日々の暮らしに寄り添うシンプルで優しいレシピを提供している。
汎用性においしさ… お米のすごさを実感
つなぎ、とろみ付け、揚げ衣、生地作り…小麦粉や片栗粉の感覚で使える米粉。実は日々のごはん作りで大活躍する優秀な食材の一つです。
「米粉には食材のうま味や水分を閉じ込める特性もあるので、肉や魚の表面に付けてソテーしたり、つなぎに使えばしっとり食感に。また、よく使われるのがクレープなどの生地作り。もちもち食感や優しい甘さは米粉ならではの特徴です」(若木さん)
寒くなるに連れて食べたくなる、アツアツのあの料理…これからの季節は特に、食卓に登場する機会が増えるあの料理作りにも活躍します。
「ホワイトソース作りにもぜひ活用してみていただきたいです。牛乳や豆乳に米粉をきちんと溶かしてから火にかけ、とろみが付くまで絶えす混ぜながら加熱すると、ダマのないなめらかなホワイトソースができあがります。米粉にはグルテンが含まれていないので、失敗する心配もありません」(若木さん)
お米のすごさを改めて実感できる米粉。さらに、新潟県が技術開発した「微細製粉技術」によって作られた新潟県産米粉は、粒子が細かく、扱いやすいのが特徴です。
県内にあるスーパーマーケットはもちろん、最近では、農産物直売所などでも地元の米粉を見かけるようになりました。いろいろ試して、ご自身のお料理に合った使いやすい米粉を見つけてみてください。
では、ここからは米粉の魅力により迫っていきましょう。
もっとおいしく! 米粉 3つの“知る”
1.栄養価が高く、体に優しい食材
米粉は、お米が持つ優れたアミノ酸スコアのバランスや、たんぱく質、ビタミンB1、ビタミンEなどが含まれた栄養価の高い食材です。また、食後の血糖値の上昇度を示す指数「GI値」が低く、小麦粉よりも消化に優れているため、胃もたれしにくく、体に優しい食材としても注目を集めています。
2.グルテンがないから扱いやすい
グルテンを含まない米粉は混ぜ過ぎに気を付ける心配がなく、お菓子作りはもちろん、天ぷらやから揚げの衣作りも簡単においしくできます。小麦粉に比べて油の吸収率が低いので、揚げ物にした際は、冷めてもサクサク感が長続き。米粉初心者の方は、食材になじみやすい粒子の細かい米粉を選んでください。
3.仕上がりや粘度、粉の種類もさまざま
米粉は、産地やお米の品種、メーカーなどによって実は質感が異なります。新潟県産米粉ひとつとってもメーカーや生産者によって特性はさまざま。例えば、3種類の米粉を同量の水で溶いても粘度には違いが。料理向き、お菓子作り向き、パン作り向き、と種類も豊富なので、用途に合わせて使い分けも楽しめます。
日々の食卓に取り入れやすい米粉を使ったレシピはコチラから→
撮影:東海林 渉
フードコーディネーター
若木ふよ子さん
「私自身、米粉を使うようになってから“体のいい変化”を感じました。ここ数年、自宅にはさまざまなメーカーや生産者さんによって作られた新潟県産米粉がたくさんあり、料理の仕上がりや食感の違いなどを楽しんでいます。米粉は気軽に使えるということ、そして、実は使いやすいということ、より多くの方に知っていただきたいです」