“おとな世代”にお届けしたい、知って楽しむレシピ
頑張り過ぎず、暮らしの質を高めたい。
そんな“おとな世代”にお届けしたい、知って楽しむレシピをご紹介する「知るはおいしい!日々のごはん術」。今回のテーマは【みそ】です。江戸時代のことわざに「みそ汁は不老長寿の薬」といった言葉があるほど、長きにわたって日本人の食文化を支えてきたみそ。汎用性、健康効果…偉大なみその魅力を、フードコーディネーターの若木ふよ子さんに教えてもらいました。
フードコーディネーター
若木ふよ子さん
栄養士、製菓衛生師、米粉マイスターなど、食にまつわるさまざまな資格を持つ。レシピ考案をはじめ、料理教室などを通じて、日々の暮らしに寄り添うシンプルで優しいレシピを提供している。
どんな食材・調味料も 受け止める懐の深さ
実は常温で販売されているみそも、購入後は未開封であっても冷蔵保存がおすすめなのだそう。「袋の中で少しずつ熟成が進み、色や風味が変わってしまうんです」と若木さん。そんな生きた発酵調味料・みそを使った料理といえば、やはりみそ汁。
「旬の野菜で季節ごとのおいしさを味わったり、すり・練りゴマ、酒粕、すりおろしショウガなどを加えてもおいしいみそ汁。どんな食材とも相性のいい、みその力を発揮する料理の一つです。食材との相性はもちろんですが、発酵食品や乳製品との相乗効果もみそならでは。さらに保存性の高さも強みです。今回紹介するつけダレは1、2週間ほど冷蔵保存が可能。みそ汁以外にもさまざまな料理に応用できるみそ、ぜひ毎日の食事作りにお役立てください」(若木さん)。
もっとおいしく! みそ 3つの“知る”
1.毎日摂取したい健康効果に注目
今では多くの研究でさまざまな健康効果が立証されています。例えば、みそが発酵することで作られる茶色い色素・メラノイジンが食後の血糖値の上昇を緩やかにしたり、メラノイジンや大豆イソフラボンなどの抗酸化物質が多く含まれることによって老化予防にも。米麹に含まれる成分は美肌効果も期待できます。
2.発酵食品や乳製品と相性抜群で使いやすい
チーズ、バター、キムチ、酒粕、納豆などの発酵食品はみそとの相性が非常に良く、組み合わせることでよりおいしい調味料に。みそ入りのキムチスープなどがいい例です。また、乳製品とも好相性で、みそ入りのシチューやグラタン、みそとヨーグルトに漬けた野菜やお肉などは、まろやかで奥深い味わいを楽しめます。
3.手作りみそならおいしさも格別!
意外と簡単に手作りすることができるみそ。みそ作り教室も主催する若木さんいわく、「初めてみそ作りをした方は、皆さん、そのおいしさと発酵する過程に感動しています」とのこと。同じ材料なのに出来上がりの味は常在菌などの影響によって、それぞれ異なる家庭の味に仕上がるそう。まさに世界で一つだけの味!
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2.みそダレ 3種
撮影:東海林 渉