魚沼市 kaya陶房
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2023/11/01

日々の食卓にちょっといい器|魚沼市 kaya陶房

おとなKomachi編集部


自分の毎日は、自分で豊かに。おとなの小さな贅沢。

食事は毎日のことだから、ちょっといい器で、いい時間に。いつもの料理も、スーパーのお惣菜だって、お気に入りの器に盛り付けるだけで、景色が変わるから不思議です。今回は、魚沼市で作陶を行う「kaya陶房」の器をご紹介します。

魚沼市 kaya陶房

野菜たっぷりのおかずを盛ったオーバルプレート。バゲットをのせたプレートはサイズを5種類ほど用意。写真は直径15cmほどのSサイズ。ほかに、13cmのSS、17.5cmのMS、20cmのM、25cmのLがある。釉薬もいろいろで、サイズに色に、選ぶのも楽しい。

 

2023年9月に住宅兼工房をリニューアルしたばかりのkaya陶房。真っ白い外観が目印です。

 

工房では作品の展示販売を行っています。不在時も多いとのことですので、見学の際は事前に連絡をお願いします。

かわいらしい花器も豊富に。

 

こちらはご飯茶碗。新米の季節にぴったりです。いつもの食卓が一気に華やぎそう。

 

カップやポットも色や柄、形ともに豊富です。選ぶのも楽しい時間をぜひ。

 

毎日使える、使いたい 価格もうれしい優しい器

※以下の記事に登場する工房のお写真はリニューアル前のものです。

 

作陶家の駒形悦子さんは東京都西荻出身。越後三山が広がる雄大な魚沼の景観に惚れ込み、この地に移住しました。それから40年、作陶一筋。釉薬もすべてお手製です。

魚沼市 kaya陶房

作陶家の駒形悦子さん。古民家を改装し、ギャラリー兼自宅として大切に使っている。まわりには青々と茂る緑、目の前には魚沼の山々が望める。

 

ヤマザクラやクルミの木の灰から作る自然木灰釉(しぜんもくばいゆう)が生む、やわらかで優しい風合い。手びねりならではの、どこかゆるっとした雰囲気によく似合います。

魚沼市 kaya陶房

色や形もさまざま。同じ形状の器でも微妙なサイズ違いが用意されているのがうれしい。

 

kaya陶房の器がほとんど手びねりで作られているのは、「疲れて帰ってきた時に、ほっとしてほしいんです」といった駒形さんの思いから。「スーパーのお惣菜でもいいから、ゆるい感じの器に盛り付けたら、疲れが抜けそうじゃないですか」。

魚沼市 kaya陶房

古民家の雰囲気がまたいい感じ。器から花器、酒器まで、暮らしを彩る陶器がずらり。見て、触れて、駒形さんと話しながら、ゆっくり選んでほしい。

 

ろくろを使って作るのは、カップ類とポット、茶碗だけ。「持って使う器は軽くしたいから、薄く作れるろくろで」とのこと。手びねりの器だって十分軽い。「重たいと、出したりしまったりも大変じゃない」。そう、駒形さんの器は、使い手のことを、使い手の食卓や器が使われる情景を、深く細かく考えて作られているのです。

魚沼市 kaya陶房

カップ類も種類&サイズが豊富なので、好きな飲み物に合わせて購入できる。毎日使うものだからお気に入りをそろえたい。

 

魚沼市 kaya陶房

ざっくり切った野菜を盛っても、丁寧に作った煮込み料理を盛ってもさまになります。毎日使ってこそ味が出て、愛着が湧く…そんな器がきっと見つかるはずです。

 

魚沼市 kaya陶房

実は駒形さんはもともと絵付けを得意としていた作家さん。山登りが好きで(好きどころではない、山登りのために日本を飛び出し世界へも旅している)、ヒマラヤへの登山旅行をきっかけに、「もっと暮らしに寄り添う器を」と、現在のスタイルに転換した。

 

kaya陶房の器の数々

魚沼市 kaya陶房

ポットは6,500円~。どれもサイズ違いで価格が異なるものも用意。「コーヒーが好きな人、紅茶が好きな人、日本茶が好きな人…とそれぞれだから、サイズも形もいろいろと作りました」。

 

魚沼市 kaya陶房

カップは2,500円~。こちらはコーヒーや紅茶にちょうどいいサイズ。ほかに、スープサイズとミニサイズもあり。釉薬の違いで、こんなにも表情が異なる。洗いやすさを考えてすっとしたデザインに。持ち手の上にちょこんとのったkaya陶房のマークもかわいい。

 

魚沼市 kaya陶房

ごはん茶碗は2,000円~。「ごはんは人によって食べる量が違うから」と、大・中・小サイズを用意。持った瞬間、軽さに驚く。「年齢を重ねるとね、食器の重さって気になってくるんです(笑)」。ろくろを使って極力薄く、軽く、仕上げている。

 

魚沼市 kaya陶房

手びねりの深皿は2,500円~。一人前のおかずを盛り付けるのにちょうどいい5寸程度のサイズ。kaya陶房の器はどれも電子レンジOK。「トマトと卵を混ぜて、この器に盛って、電子レンジにかけるだけで一品完成。“トマたま”おいしいですよ」。

 

※こちらの記事は2021年に「新潟Komachi/新潟 器 歳時記」で取材した内容を再編集したものです。

撮影:中田洋介(中田写真事務所)


作家Profile/駒形悦子さん

東京都西荻生まれ。学生時代にデザインを専攻し、その後、愛知県瀬戸市で陶芸の学校に通い、専門的な知識を学ぶ。以降、独学でこの道40年。絵付けを中心に作陶してきたが、10年前のヒマラヤ登山をきっかけに現在の作風に。

 

kaya陶房

住所:魚沼市青島2566
営業時間:10時~16時 ※変更の場合あり、詳細はHP参照
定休日:不定休
駐車場:あり
備考:見学希望の場合はDM、もしくはEメール(kayatoubou@gmail.com)で事前連絡をお願いします。
Instagram:@kayatoubou