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2024/3/06

葬儀の知識|喪主が葬儀後にやらなければいけないこと(会葬礼状・香典返し・形見分け)

おとなKomachi編集部


葬儀を終えた後、親族への挨拶まわりや寺院へのお礼など、やらなければいけないことがもう少し残っています。喪主やご遺族にとっては、心身ともにクタクタな時期かもしれませんが、落ち着くまであと少しです。親族の手助けなども借りながら、一つ一つクリアしていきましょう。

 

会葬礼状

会葬礼状とは本来、一般の参列者に対してあいさつまわりに行く代わりに郵送するものでした。しかし、最近では、通夜または葬儀の時に受付で会葬御礼と一緒に手渡しする、いわゆる略式の会葬礼状が一般的になっています。

会葬御礼として贈る品物は、タオルやお茶、海苔、お菓子など、誰でも日常出来に使う消耗品が良いとされています。これらは「消え物」と呼ばれるもので、悲しみを後に残さないという意味があります。会葬御礼の品物については葬儀担当者に相談するといいでしょう。

 

香典返し

香典をいただいた方にお返しの品を贈ることを「香典返し」といます。香典はもともと、喪家の金銭的な負担を軽くする相互扶助的なものですから、お返しをする必要はありませんでしたが、現在では香典金額の3分の1から半額相当の品物を贈るのが定着しています。

また、葬儀の当日に香典返しを渡す「即日返し」を行う地域もあります。贈る品物としては、会葬御礼同様、「消え物」と呼ばれる消耗品がいいとされています。

 

形見分け

四十九日を過ぎたら、遺族は故人の遺品整理を始めます。この時、故人の栄養品を親族や親しい友人に記念として贈る習わしを「形見分け」といいます。誰に何を贈るかは、遺言があればそれに従いますが、なければ遺族が相談して決めます。

この際、心掛けたいのが「相手に喜んでもらえるものを贈る」ことです。もらった相手が扱いに困ってしまうようなものは、なるべく避けるようにしましょう。

品物としては、一般的に装飾品、収集品、文房具などが多いです。貴金属は相続税の対象になることもあるので注意が必要です。また、形見分けの場合は、包装せずに渡すのが礼儀といわれています。