スープ作りから楽しもう
ふうふう、はふはふ…寒い日は鍋が恋しい。ベースのだし作りを丁寧にしておけば、もっと気軽に本格的な鍋を楽しめます。一人はもちろん、おもてなしにも活躍するゆっくり食べたい鍋レシピの数々。鍋を囲んで体の芯から温まりましょう。
料理研究家
佐藤智香子さん
ワイオリキッチン代表。レシピ監修や商品開発など、多彩なメディアで活躍。Instagram（@waiolikitchen365）では最新情報を発信中。
ベースの鶏だしの作り方
鶏の手羽と香味野菜を使って作る鶏だしが今回の鍋レシピの要。さまざまな鍋に応用できる、万能だしです。
材料 （2～3人分の鍋1回分）
鶏手羽 …5本
水 …1,500ml
塩･コショウ …適量
ショウガの薄切り …5枚
ネギの青い部分 …1本分
酒 …大さじ2
塩 …小さじ1/2
作り方
鶏手羽の骨のキワに包丁を入れ、塩･コショウをする。鍋に水、ショウガの薄切り、ネギの青い部分を入れて強火にかける。沸いたら鶏手羽を入れ、強火で3分ゆでる。アクを丁寧に取り、酒、塩を入れ、ふたをして弱火で20分煮込む。
保存の仕方
鶏手羽を取り出し、汁だけにすれば保存が可能。密封保存袋に入れて冷蔵庫で3日、冷凍庫で2週間保存できる。
【POINT】
アクをしっかり取り除くことが、澄んだ味わいの鶏だしに仕上げるポイント。
牡蠣と牛肉の薬膳鍋
まるで火鍋のような薬膳たっぷりのスパイシー鍋をおうちでも。辛さの調節や薬膳の種類はお好みで。冷たいビールが進みそうな大人味の一品です。
材料 （2～3人分）
牡蠣 …180g
牛薄切り肉 …100g
チンゲン菜 …2株
エノキ …100g
レタスの葉 …4枚
塩･コショウ …適量
【鍋スープ】
ベースの鶏だし …1,000ml
酒 …50ml
塩… 小さじ2
豆板醤… 小さじ1
ショウガの薄切り … 3枚
松の実 …大さじ1
クコの実 …小さじ1
赤トウガラシ…1本
※あればナツメ（4個程度）も加える
作り方
①軽く水洗いした牡蠣に塩･コショウを振る。チンゲン菜は縦4つ割りにする。エノキは3等分に切る。
②鍋に【鍋スープ】を入れて温め、①を加えて煮る。スープに牛薄切り肉とレタスの葉をくぐらせながら、しゃぶしゃぶのようにしていただく。
【POINT】
牡蠣は水洗いと下味を付けておくことが重要。生臭さが軽減し、うま味もアップする。
【POINT】
豆板醤の量は好みに応じて調節して。辛みが苦手な人は赤トウガラシを除いてもOK。
撮影／目崎勝典（OZONE） 調理アシスタント／市川京子