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2024/5/04

お墓についての基礎知識|墓地選びのポイントとは

おとなKomachi編集部


条件に合っているか、確認してから墓地の購入を

失敗しない墓地選びにはいくつかポイントがあります。まずはできるだけ多くの情報を収集しましょう。そして、必ず事前に家族や親族と相談するようにしてください。お墓は自分ひとりの問題ではありませんので、近しい人々の同意を得たうえで、墓地選びを行うようにしてください。

 

民営墓地の場合、折り込みチラシや広告、テレビCMなどで募集されるのが一般的です。また、墓石を販売しているお店でパンフレットが配布されたり、インターネットでも墓地の空き状況や募集を案内しているところがほとんどです。公営墓地は主に自治体の広報誌で募集が告知されます。自治体によっては、専門の相談窓口を設けているところもあります。寺院墓地の場合破談かになっている親族や知人を通して、寺院に聞いてみるのがいいでしょう。

 

このほかにも、墓地の環境(日当たり、水はけ、風通し)、将来的に墓地の移転の可能性があればそれについたの対応、墓地の立地条件などがポイントになります。

 

 

墓地購入時のポイントを詳しく見ていきましょう

墓地を購入する際、最低限、事前にチェックしておくといい内容をご紹介します。

墓地の種類についてチェック

・寺院墓地
・公営墓地
・民間墓地
・永代供養墓

 

墓地使用規則の内容を確認

・永代使用料や管理費などの総額
・費用の支払い方法
・宗教・宗派の制限
・遺骨の有無(公営墓地)
・親族以外の納骨の可否
・使用権の譲渡・名義変更の可否
・墓地の使用権が取り消される条件
・お墓を建てる期限
・墓石の大きさや形の制限
・墓石を購入する石材店の指定制限

 

墓地の立地・環境についてチェック

・交通の便・所要時間
・トイレ・水くみ場・駐車場などの施設
・水はけ・日当たりなどの周囲の環境
・清掃などの管理状況
・移転の可能性

 

 

墓地や霊園によって使用規則は異なります

墓地や霊園には、それぞれ使用規則が定められています。使用規則には墓地や霊園を使用するための細かい規定が書かれていて、これを守らないと使用が認められないほか、最悪の場合は墓地の返還を求められる場合もあります。

このため、墓地を購入する際は、使用規則によく目を通し、自分たちの考えや用途に合っているのかきちんと確認しておく必要があります。

 

確認したい点としては、

・墓地の使用料
・宗教や宗派の制限
・埋葬できる遺骨の制限

などが挙げられます。

 

墓地の使用料は、永代使用料、管理費などの総費用が無理なく支払える金額かどうか確認しましょう。宗教法人が経営する墓地では、宗教・宗派による制限や埋葬することができる範囲も親族のみと規定されている場合が多いようです。

また、一般的に、寺院・公営・民間墓地ともに、永代使用権を他人へ譲渡することは原則禁止されているため、継承できる範囲を確認しておきましょう。

このほかにも、墓石の形や大きさの制限、墓石を購入する墓石店の指定制限、お墓を建てる時期、使用権取り消しの条件などの項目を必ず確認することをおすすめします。

 

お墓の引っ越しは可能?

お墓の移転は、移転先のお墓がある場合のみ可能とされています。お墓を移転することを「改葬」といいますが、改葬するには、元の墓地の管理者から「埋蔵証明書」、改葬先の墓地の管理者から「受け入れ証明書」を発行してもらいます。

それらを発行してもらった後、元の墓地がある自治体の役所へそれぞれの証明書を提示し、「改葬許可証」の発行をしてもらいます。一連の手続きや作業が終わった後、古いお墓は「魂抜き」の法要を行い、墓石を撤去します。

寺院墓地では檀家に属している場合は、改葬の際、離檀料が発生する場合もあるので、寺院に確認をしておくのがいいですよ。