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2024/6/20

家族葬について|香典を渡すタイミングは?

おとなKomachi編集部


家族葬では香典辞退のケースも

一般的な葬儀では、香典をお渡しするのが通例となっていますが、家族葬も例外ではありません。ただ、香典返しの手間を省きたいといった喪主の意向から、家族葬の場合は「香典辞退」といったケースも増えています。

香典の必要・不要は事前に親族に確認するといいでしょう。喪主に確認できない、確認しづらい場合は、喪主以外で近い関係にある親族や葬儀社に問い合わせて教えてもらうこともできます。

「香典辞退」ということがわかったら、香典を用意する必要はありません。これは遺族の負担を軽減するためですので、失礼には当たらないので安心してください。

家族葬で香典の必要・不要が事前に確認できなかった場合は、どちらの場合にも備えて、香典を用意しましょう。通夜や葬儀の当日に、香典辞退とわかれば、お渡しするのを控えれば問題ありません。

 

家族葬に参列し、香典を渡すタイミング

家族葬に参列して香典をお渡しする場合、記帳所や受付の用意があれば、通常の葬儀と同様、記帳を行う際に香典をお渡ししましょう。

 

お渡しする際は、

「この度はご愁傷様でございます。○○さん(故人)の友人の●●●●(ご自分のお名前)です」

などと一言添えて、受付の人にお渡しするといいでしょう。

 

ただ、遺族や親族のみで行う小さな家族葬の場合、受付を設けないケースも増えてきています。受付が設けられてない場合には、喪主に直接、香典をお渡ししましょう。

 

後日、遺族のもとを訪問して香典を渡すタイミング

家族葬に呼ばれているにもかかわらず諸事情で参列できなかった場合は、後日、喪主のご自宅にお伺いして香典をお渡しします。訪問するタイミングとしては、できれば四十九日までに弔問にお伺いするのが一般的です。

 

喪主は、家族葬の後もさまざまな手続きで忙しくしている場合があるため、予めお相手のお家のご都合を聞き、日時を調整したうえで訪問するようにしましょう。

 

また、香典辞退のご連絡をいただいている場合は、後日の訪問であっても香典は持参しないようにしましょう。その代わりに、お供え物をはじめ、故人の好きだった食べ物や飲み物、嗜好品などをお持ちしたり、ご遺族が召し上がれるようなお菓子を持っていくと喜ばれるはずです。

 

家族葬には参列していないが、香典を渡したい場合

親族のみで行う家族葬のため、葬儀への参列は控えた場合でも、後日、故人を偲ぶために焼香に訪れたり、香典を渡しに行きたい。といったケースもあるでしょう。

 

そのような場合も、事前に喪主に連絡を取り、先方のご都合を伺ったうえでご自宅に訪問するといいでしょう。家族葬の場合は、香典辞退のケースも少なくありません。事前に確認できるような間柄であれば、弔問前に遺族にお聞きするといいでしょう。

 

しかし、香典についてお聞きするのが難しい、聞きにくい、といった場合は、念のため用意だけしていき、遺族にお会いしてから香典についてお聞きしても問題ありません。

 

葬儀に参列せず、後日、ご自宅に訪問する場合も、故人の好きだったものや、遺族を気遣うものを一緒にお持ちするといいですよ。本来、お供え物は故人に供えるものですが、自宅へ弔問する際は、ご遺族に対して、自宅に招いてくださったことへの感謝として、手土産を用意する気遣いも大切です。モノとして残るものではなく、お菓子や飲み物、お花、お線香、果物などがいいでしょう。

 

そもそも弔問とは?

そもそも弔問とは、遺族を訪問し、故人に最期のお別れを告げるとともに、遺族にお悔やみの言葉を伝えることです。一般的に弔問は、通夜前に故人の安置されている場所へ訪問することを指しますが、何らかの事情でお通夜や葬儀に行けなかった時に、お悔みを伝えるためにご自宅を訪問し、お線香を上げることも弔問に当たります。

 

なお、通夜や葬儀には、参列、会葬、といった言葉を使うのが一般的です。葬儀への参列も、後日の弔問も遺族のお気持ちが最優先となりますので、わからないことは事前に連絡をして、お聞きするようにしてください。