icon

2024/5/28

家族葬について|危篤を知らせる人の範囲とは?

おとなKomachi編集部


危篤の連絡を受けた時、まずは心の準備を

家族や親族が危篤と聞いた時、恐らく誰もがショックを受け、動揺してしまうことでしょう。しかし、大切な家族が緊急の事態に直面しているのです。できる限り冷静さを保ち、やらなければいけないことから対応していく必要があります。

 

「危篤」とは、病気やケガの回復が見込めず、いつ息を引き取るかわからない、命の危機が迫っている状態のことを指します。危篤と診断されてから臨終までは、一般的に、数時間から半日、長くても2~3日と心得ておくのがいいかもしれません。

危篤は、持ち直す可能性もありますが、確実に死期が迫っている状態です。まずはそのことに対して覚悟を決めましょう。また、状態によっては、延命治療をするか否かなど、決断を迫られる場合もあります。

医師、もしくは病院から危篤の連絡をもらった時は、深く深呼吸をし、心を落ち着かせることが先決です。回復の希望を抱きつつ、万が一のことに備えて、冷静に受け入れる準備をすることが大切です。

 

危篤の連絡を受けた後に連絡する範囲は?

危篤と診断されると、医師や病院から家族や親族に連絡するよう促されるケースが多いでしょう。危篤の連絡を入れる相手の範囲は、家族をはじめ、親好の深かった親族、親しい友人など。親族の場合は、3親等以内に連絡をするのが一般的といわれています。

 

親族の3親等以内とは、

・配偶者
・子
・孫
・ひ孫
・親
・祖父母
・曾祖父母
・兄弟姉妹
・伯父、伯母
・叔父、叔母
・甥
・姪

が、該当します。ただ、これは一般的なケースなので、3親等以内の親族でなくても、関係の深かった親族や友人など、故人の交友関係なども考慮したうえで連絡を入れる範囲を決めましょう。

 

危篤の連絡方法とは?

危篤の連絡は基本的に電話で行います。電話が通じない場合はメールやショートメッセージなどを送りますが、いつ読まれるかわからなかったり、人によっては気付かなかったり、確実ではありません。危篤は一刻を争う緊急事態です。連絡方法は、確実に情報を伝えられる電話を選択しましょう。

 

また、連絡した際には、病院の名前と病室の番号を伝えるのをお忘れなく。このご時世ですから、病院はまだ面会に制限をかけている場合が多いです。病院に面会の制限、面会時間の決まりなどがある場合は、その情報も併せてお伝えしましょう。

 

危篤の連絡は深夜・早朝でも大丈夫?

危篤は一刻を争う緊急事態であり、最期の顔合わせになるかもしれない時間です。親しい親族などであれば、深夜や早朝でも構わないでしょう。必ず相手を気遣う言葉を添えて、連絡をしてください。ただし、妊娠中や病気の方などへの連絡は、控えたほうがいい場合もあります。

 

また、遠い地域に住んでいる親族ですと、連絡をしても臨終に間に合わない場合もあります。その後、通夜までは少し時間が空いてしまうため滞在費などが負担になってしまうケースも。そういった親族や友人に対しては、通夜や葬儀の日程が決まった後に連絡するのも手です。

 

家族が危篤の時は自分の勤め先にも連絡を入れましょう

家族の誰かが危篤状態になり、自分も付き添いが必要になった場合は、自分の勤務先にもなるべく早めに連絡を入れましょう。危篤の状態は数日にわたる場合もあるため、仕事に支障がないよう、こまめに連絡を取ることをおすすめします。お詫びとともに医師の話などを用いて、家族の状態を説明し、職場の人の理解を得ておくといいですよ。

 

危篤の後も想定しておきましょう

危篤の場合は、回復の希望も持ちつつ、万が一の状況に備えておくことも大切です。大切な人を亡くした後は、大きな悲しみに包まれ、冷静な判断や行動が難しいかもしれません。病院からの退院手続きをはじめ、行政への手続き、葬儀の準備なども進めなければいけません。死亡後の手続きは代理人が行える案件もありますので、頼れる葬儀社を探しておくことをおすすめします。