おとなKomachi第2弾「介護の備え、そして介護の今」で実施いたしました「新潟Komachi 11月号 おとなKomachiアンケート」。新潟の皆さんが抱える、介護にまつわる疑問や不安、お悩み、そして「こんな介護を経験してきました」といった体験談などに加え、「終活」に対する不安や疑問についてをお聞きしました。
※アンケート結果の引用をご希望の方は申請フォームにてご連絡をお願いします。
アンケート概要
アンケート名:新潟Komachi 11月号 おとなKomachiアンケート
アンケート実施期間:2023年9月25日~11月30日
アンケート方法:新潟Komachi誌面(FAXもしくは郵送)、インターネット
有効回答数:67件
回答者の年齢
性別
未既婚
職業
介護について興味深かった記事
「介護について興味深かった記事」を聞いたところ、74.6%の方が「介護とお金」と回答。次いで「介護の予兆とその後」が46.3%、「介護の今」と答えた方が31.3%に。
介護保険や給付金制度についての興味関心が第1位
多くの方が興味・関心を抱いていたのが、やはり介護にまつわるお金の問題です。お金は生活に直結しますので、自己負担の割合や要介護や要支援の認定を受けた際に利用できる給付金制度などをまとめた記事が支持を集めました。
・お金がかかることを改めて感じた。
・介護は自身にとって遠い話ではないので、いざとなった時の対応や金銭面について不安があった。
・介護でどのくらいお金が必要か今から知っておくことも大切。
・介護とお金は切実な問題だから。
・やはり費用が心配。
・どのくらいの資金が必要なのか何となくイメージすることができた。
・家族の介護で仕事を休む間の収入が不安でしたが、介護休業制度が使えれば安心して休職できることが知れた。
といった意見がありました。
介護にまつわる不安・疑問・お悩み・実体験
介護にまつわる不安や疑問、お悩み、実体験についてフリー回答を募ったところ、多く挙げていただいた意見は「親の介護について」「お金のこと」「施設に入居した時の介護費用」「認知症」「独身」でした。特に親の介護について、この先、不安を抱えている方が多く、中には「義理の両親の介護」について心配されている方も。
下記に、お寄せいただいたフリーコメントの中から一部を抜粋してご紹介いたします。
・相性はあると思うので、介護サービスを受ける人が好感をもってサービスを受けれるか、楽しんで続けられるかなどの心配や金銭面の負担も心配です。私は祖母の介護を経験しましたが、認知症で大好きな祖母の性格が変わってしまったのはとてもショックでした。
・介護施設に入所できるか不安です。
・プロの手を借りることも大切。頑張り過ぎない。自分達のことを優先する。なかなか出来ないけれど。
・親の介護について何から始めたらいいかわからない。
・これから長い介護の日々が始まると思うが、まだまだ何をしていいのかよくわかっていない。
・年金だけではダメだと思うので、いくらくらいの支援が必用なのか。施設にいれたい時にすぐに入れるのか。
・これから自分の親に介護が必要になった時、仕事と両立していけるか不安に感じる。
・元気で過ごしてきた祖母が突然体調不良になり寝たきりの状態になりました。在宅介護を自ら希望し、家族皆で看取りました。私は別に住んでいたので、休みの度会いに行き、明日お風呂入ろうね。また明日ねと約束をしたその日の深夜に息を引き取りました。後悔だけが残っています。先日一周忌を終えたばかりですが、ありがとうと感謝の気持ちでいっぱいです。
・お金のことなどで子供に負担をかけないようにしたい。
・最近の施設は年金で賄えないくらい利用料が高いので不安になります。
・子どもがいない独身。不安です。
・10年ほど前、義母が介護認定を受けるまでに、担当医師の多忙により書類がそろわず3か月もかかりとても不自由をしたので、自分の時は迅速な認定が受けられるように望む。
・母ももうすぐ70歳になり、認知症の父を自宅で介護というのは正直体力的、精神的にも大変だと思うので、介護施設に入居した方がいいのかを家族で話し合っています。
・叔母が認知症になり、施設に入りました。いろいろな施設の紹介があると見比べることができてありがたいです。
・これからの介護を見直して頑張りたいです。
・同居していないので、何かあった時に気づけるのか不安。けど、同居は考えられない。
・介護ではなく、まず家の中で自分でできない事をやってもらえる事業や企業を紹介してほしい。
・いつか来る自分の介護をいろいろ知っておきたいと思いました。
・実父母とも既に他界しています。介護サービスを利用することで介護者の負担が減り、私たちはとても救われました。知らずに利用されていない方はまだまだ多くいると思います。サービスの内容、利用方法、相談先などをもっと情報発信していただきたいと思います。
・義理の両親へどう終活の準備を伝えればよいかわからない。
・まだ抽象的で誰に相談して良いかわからない。
・日本は寿命が長いけれど、認知症や寝たきりの人が多いです。他国と比べて、何が違うのか、その根本に疑問を感じています。
・義父は半介護状態、義理母も近い将来介護が必要になってくるのでW介護の不安が大きい。
・認知機能の低下に心が病みます。
・お金的な心配があります。
・祖母がデイサービスに行っていた頃、嘘をついて行くのをやめようとしたのが大変だった。
・認知症など発症して、理解不可能になった親をどう扱ったらいいのか不安になる。
実体験や今不安に思っていることなど、貴重なご意見をたくさんお寄せいただきました。アンケートにお答えいただいた皆様、本当にありがとうございました。
「新潟の介護施設についてもっと知りたい」といった意見も多く、介護に関しては施設の心配をされている方も多く見受けられました。この記事を読んでいらっしゃる方々にも、共感できること、たくさんあるのではないでしょうか。
終活についてのアンケート
終活について何か始めていることはありますか?といった質問に対して、「はい」と答えた方は33%、「いいえ」と回答した方は36%でした。若干ですが、「いいえ」と答えた方が多い結果に。
ただ、「始めたいが何から手を付けたらいいかわからない」と答えた人が23%いらっしゃることを踏まえると、終活に何かしらの興味・関心を抱いている方は全体の約半数といったことがわかります。
ここ最近、放送されているテレビドラマでも「老い仕度」や「人生ノート」といったワードをよく目にします。これらは終活の一貫といっても過言ではありません。そういったメディアの影響も手伝って、今後、ますます多くの方が終活を「自分ごと」と捉えるようになる時代が来るはずです。
終活の始め時に「早すぎる」はありません。これからの人生について、ちょっと考え始めた時。その時が始め時です。
終活を始めている方はどんなことをしているのか
すでに終活を始めているという方はどんなことを行っているのでしょう? お寄せいただいたフリーコメントから見ていきましょう。
・死後、こうしてほしいという希望を家族に伝えている。
・エンディングノートを書いたり、不要な物を一切家に置かない。
・遺言書を作った。
・子どもに迷惑がかからないように断捨離、エンディングノートの作成など。
・エンディングノートを作成。
・二人の子どもに平等に資産を分けられるように、家族で話している。
・断捨離、いらない物の整理。でもなかなか進みません。
やはり多かったのが「エンディングノート」と「断捨離」。終活は自分の人生を振り返り、見つめ直すきっかけにもなります。できることからでいいんです。まずは身近なことで、できそうなことから始めてみてください。
終活について不安や疑問に思っていることは?
また、終活について抱いている不安や疑問については、下記のような意見が寄せられました。
・終活は人によって希望も内容も違うから、何をどこまでしておくと完璧なのか?ゴールなのか?わからないな?と思います。私自身まだ本格的にははじめていないので、こんなでいいのか?不安はあります。
・親名義の物の引継ぎ。
・寝たきりになって、面倒を見てくれる人がいなかったら、どうしようか不安です。
・希少価値のある商品の売買。
・終活といっても、何から手をつけたら良いかわからない。
・どこまで、したら良いのか、勉強したいです。
・身の回りのことはできても、手続きとか行政的なことが無知で不安。
・まず何から始めたらよいのかが疑問です。本誌で取り上げてほしいです。
・いらないものを処分する時、どうしたらいいか。
・具体的に何をしたらいいか、よくわからない。
・何から始めたらよいか分からない。
・お墓がまだ決まっていない。
・嫁ぎ先の墓には入りたくないので、自分が亡くなった時にどうするか迷っています。
・いざ終活をするとなったら、何から始めていいのかがわからない。
・子供の今後。親族が少ないから。
・お金のこと、サポート面が心配。
終活そのものに対して、「何から始めたらいいのか、どこまでやっておいたらいいのか」といった不安を抱えている方が目立ちました。自宅のこと、実家のこと、自分のこと、親のこと、子どものこと…さらに行政的な手続き。やっておいたほうがいいことはたくさんあります。
まずは、自分だけの意志や意見でどうにかならないもの、他の親族などが関係してくるものから始めてはどうでしょう。自分のことは自分ひとりでできても、実家のことや、家族のこと、親族のことなどは、相手の意見も必要になってきます。例えば、
①お墓のこと(親族が関わります)
②葬儀のこと(残された家族、親族、知人・友人が関わってきます)
③介護&医療のこと(いざという時、自分一人ではどうしようもできませんし、親御さんやパートナーが認知症になってしまったら意志の確認が難しくなります)
まずは、お互いが元気なうちに、意志の確認をし合うだけでもいいです。センシティブな内容ですが、誰もがいずれ、必ず直面することです。終活についての話し合いを通じて「こういった考え方を持っていたんだ」と、相手の考えや、自分の考えを改めて知ることもできます。
おとなKomachiでは終活に役立つ情報を今後も発信していきますので、これからの生き方に迷った時、ぜひサイトや特集誌面を頼りにしてください。