2017年グッドデザイン賞も受賞している永代墓
新発田市にある長徳寺には、現代アートのような存在感を放つ永代墓「ハクラ」があります。“寺のイメージを変えたい”という関根正隆住職の思いを象徴する永代供養墓です。
長徳寺 住職
関根正隆さん
長徳寺の18世住職。「しばたオイスターバー」の仕かけ人でもある。
住職が永代墓「ハクラ」に込めた思い
現代を生きる人を支える地域のインフラに
長徳寺にある永代墓「ハクラ」は、一見、お墓には見えないような構造をしています。それもそのはず、設計を手がけたのは東京藝術大学のヨコミゾマコト研究室。参拝室・納骨室・安置室の3室から成る建物は、真っ白で細長く、先のすぼんだ独特のデザイン。2017年グッドデザイン賞も受賞しています。
「街並みを調査していたヨコミゾ教授とたまたまご縁があり、設計を依頼しました。本来、仏様は影も形も匂いもないのですが、それだと手を合わせにくい…そこで生まれたのが仏像です。であれば、お墓も手を合わせたくなるような空間にしたいと思い、故人に思いを馳せられるよう真っ白で厳かな空間にこだわり、このような永代墓を建てたんです」。
「ハクラ」の隣には、ヨコミゾマコト研究室によるペットのための合同墓「コクラ」も建っています。
現代人の暮らしに合わせて寺も柔軟に変化していきたい、と語る関根住職。LINEアカウントの作成に加え、今後はサブスクサービスなどにも挑戦する予定だそう。「現代を生きる方がお墓や法要のことを心配せずに暮らせるよう、地域のインフラとして存在する寺を築いていきたいです」。
※永代供養墓についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。
長徳寺 住職
関根正隆さん
「永代墓『ハクラ』にかかる費用は、納骨料と、ご希望があれば永代経です。ご夫婦でご納骨もできますし、お家のお墓から永代墓にご遺骨を移すことも可能です。お気軽にご相談ください」