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2024/6/13

仏壇についての基礎知識|仏壇の購入時に知っておきたいこと

おとなKomachi編集部


仏壇を購入するタイミングに決まりはない!?

仏壇の価格は大きさや材料によって、大きく変わります。高いものでは数千万のものもありますが、平均としては50万~100万円が相場といえるでしょう。

一般的に、仏壇を購入する時期は、四十九日や一周忌などの法要やお盆に合わせて仏壇を購入することが多いとされています。しかし、仏壇を購入する時期に本来決まりはありません。

必要だと思った時や、購入するための費用が貯まったタイミングで購入するなど、各ご家庭の事情に合わせることができます。また、仏事に関係なく、自宅の新築または改築に合わせて購入する方もいます。

 

仏壇を購入する時は宗派の確認を

宗派によって、仏壇の種類やおまつりする本尊、仏具などに多くの異なる点があります。例えば、浄土真宗では本願寺を模して内部が総金箔張りの仏壇を使用する、位牌は用いないなど、細かく決められています。

また、仏壇店では仏壇が宗派別に並べられているのが一般的ですから、間違えないように選びましょう。購入時に大切なのは、仏壇の安置場所も含め、仏壇店としっかり打ち合わせを行うことです。

 

仏壇を購入したら開眼法要を

新しく仏壇を購入した際は、仏壇にまつる本尊や位牌に魂を込めてもらう「開眼法要」の儀式を営みます。これは「開眼供養」「仏壇開き」とも呼ばれる儀式で、この供養によって本尊や遺影が霊験(れいげん)ある「尊像」に生まれ変わることを目的としています。

同時に、それらを安置する場所が清浄な場所になるように清める意味もあります。開眼法要の儀式は宗派により異なるので、あらかじめ菩提寺に日時などを相談して行います。一般的には四十九日や一周忌などの法要に合わせて、仏壇を購入するため、それらの不要と同じ日に開眼法要を営むことが多いようです。

 

なお、年忌法要と同じ日に営む場合は、開眼法要を先に済ませてから法要を営みます。自宅で法要を営む場合は、僧侶を自宅に招き、開眼法要の読経をしてもらい、参列者が焼香をして終わります。菩提寺で法要を営む場合は、本尊を持参して法要を営み、本尊を持ち帰って仏壇に安置した後、線香をあげます。
※浄土真宗では「入仏式」と呼び、宗派によって呼び方など異なります。

 

仏壇に欠かせない位牌とは

位牌とは故人をまつるためのもので、表に戒名、裏に俗名や没年月日などが書かれます。葬儀の際に使用した白木の位牌は、自宅の中壇院(後飾り)の祭壇に飾ります。一般的には四十九日の忌明けまで祭壇に飾り、忌明け後や納骨の際に菩提寺に白木の位牌を納めます。その代わりに仏具店で本位牌を買い求め、開眼法要の儀式を済ませてから仏壇に納めます。

 

先祖の位牌が多くなって、仏壇に収まり切らなくなった時は「繰り返し位牌」を使うといいでしょう。繰り返し位牌は、複数の位牌を納めることができます。位牌は命日順に並べて収納し、命日が過ぎたら位牌を取り出し、位牌の一番後ろにまわして収納します。

 

位牌も線香の煙やほこりなどで汚れます。軽い汚れであれば、柔らかいガーゼなどを水でしめらせて位牌を拭いても構いません。ただ、強く拭くと位牌の文字が消えてしまう恐れがあるので、注意しましょう。汚れがあまりにひどい時や破損してしまった場合などは、仏壇店に相談するといいですよ。