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2023/7/04

日々の食卓にちょっといい器|陶 岡﨑

おとなKomachi編集部


自分の毎日は、自分で豊かに。おとなの小さな贅沢。

食事は毎日のことだから、ちょっといい器で、いい時間に。いつもの料理も、スーパーのお惣菜だって、お気に入りの器に盛り付けるだけで、景色が変わるから不思議です。今回は、長岡市で作陶を行う「陶 岡﨑」さんの器をご紹介します。

1cmほどの厚さが料理を美しく見せる、厚み皿(2,200円)。銘々皿としてはもちろん、和菓子や洋菓子を盛っても素敵に映える。5色あるので好みを選んで。奥の大皿(5,500円)はフチを多めに作り、器の余白がもたらすごちそう感を大事にしている。箸置き(330円)、豆皿(各660円)。

 

テーブルに置いた瞬間 真の美しさを発揮する器

厚みのある真っ平らな銘々皿に、ラッパ型の小鉢、長い注ぎ口が付いた片口。銘々皿、小鉢、片口、どれもよく使う器なのに、見たことのないデザイン。

アトリエにはたくさんの作品が並ぶ。こちらで購入することもできますが、訪れる際は事前に連絡を。Instagramアカウント→@touokazaki

 

でも決して過度な意匠ではなく、何気ない普段の料理をちょっと小粋に見せてくれる。そして、テーブルに並べると、料理と器の良さが一層引き立つ。なぜか。

岡﨑さんが愛用する窯。今日焼き上がったばかりの作品が並ぶ、貴重な瞬間を撮影させてくださった。

 

作陶家の岡﨑宗男さんは大の料理好き。陶芸の道に進むきっかけとなったのも、自分で作った料理を盛り付けるための器探しからだった。

影日にちょうど窯出しを行ってくれた。窯からはまさに焼きたて!の作品が次々と。

 

「例えば大きな鉢なんかは、用途的にテーブルの真ん中に来る器だから、高台を高めに作って。高い方がかっこつくでしょ。料理を盛り付けてテーブルに並べた時、料理が華やかに、ごちそうに見えるようにね。もちろん、使いやすさや収納のしやすさも大事にしているけど、機能ばかりにとらわれないように、料理が映える器作りを心がけているかな」。

 

礎を学び、修業を積んだ後、2008年に長岡市で築窯。この道33年、培ってきた経験で窯の温度や焼成中の酸素量などをコントロールし、偶然の産物ではない作品を作り続けている岡﨑さん。陶芸への情熱も深く、知識も豊富。そして、とても気さく。

 

個展も勢力的に行っており、県内外で開催されるイベントに出展なさる機会も多い岡﨑さん。ぜひ岡﨑さんのお人柄に触れながら、日々の料理をごちそうに変える器に出会ってみてはいかがですか。

 

 

陶 岡﨑の器の数々

※各作品の価格は変更になる場合もございます。

 

しゅっとしぼんだ高台がかっこいいラッパ(各1,760円)。高台部分は2色になっていて、この細工がまた器の品格を上げ、全体を引き締める。ゆでた青菜や大根おろしなどを盛り付けるだけでも美しくサマになる。メイン料理を盛るのにちょうどいい7寸サイズ(4,950円)もあり。

 

チョコ(各1,430円)。蕎麦ちょことしてはもちろん、ちょっとしたおかずを盛る小鉢としても活躍する。岡﨑さんは普段、ヨーグルトやフルーツを盛って使っているそう。色違いをいくつもそろえて、料理に合わせて楽しむのもおすすめ。

 

たっぷりサイズがうれしい、マグカップ(各2,860円)。撮影後、手に取ったカメラマンが思わず「持ちやすい!」と声を発してしまうほど、本当に持ちやすい。その秘密は持ち手の指が当たる部分にあり。どんな秘密が隠されているのか…ぜひ手に取って見つけてほしい。

 

まるい鉢(各3,850円)。野菜がごろごろ入った煮物など、2~4人で囲むおかずを盛り付けるのにちょうどいいサイズ。一人前用の麺鉢にもぴったりで、これからの季節は冷たい麺料理にもおすすめ。釉薬のグラデーションが上品な雰囲気をプラスしてくれる。

 

※こちらの記事は2022年に「新潟Komachi/新潟 器 歳時記」で取材した内容を再編集したものです。

撮影:中田洋介(中田写真事務所)


作家Profile/岡﨑宗男さん

魚沼市出身。1989年、益子にある株式会社つかもと(つかもと窯)に入社。退社後、ゆみ陶、和田窯で修業し、2008年に築窯。現在は作品作りに加え、金継ぎや焼き直しなど、器のメンテナンスも引き受けてくれる。
Instagram:@touokazaki

 

陶 岡﨑の購入先

店舗名:S.H.S 長岡店
住所:長岡市高畑町660
電話番号:0258-32-5771
営業時間:10時30分~19時
定休日:不定休
駐車場:50台
※陶 岡﨑の作品は手作りのため、すべて一点物となります。店頭での取り扱い商品は入荷によって異なります。